令和6年3月31日、年度末の本当に末日、県政報告会を開催いたしました。
県議会議員としては初となります。また、地元鶴岡市三瀬地区以外での議員活動報告はこれもまた初。200名近い方に参加いただき本当に感謝しております。

内閣府特命大臣、加藤鮎子衆議院議員(ビデオメッセージ)はじめ来賓の皆様からは心温まる激励、また地域課題の投げかけをいただきました。初当選から1年、改めて初心にを忘れず県政で声を上げていくことを肝に銘じました。
元山形県議会議長 志田英紀様
前山形県議会議員 佐藤聡様
鶴岡市議会議長  尾形昌彦様
ご祝辞ありがとうございました!

県政報告では、令和6年度の予算の概要を見て抱きながら、数点に絞ってお話させていただきました。

□県令和6年度予算、前代未聞の委員会での否決。要因となった「フルーツステーション」関連事業について、下記3点を指摘し反対した旨をお伝えしました。
※「フルーツステーション」=寒河江市「県立最上川ふるさと総合公園」内に整備を予定する、農業体験・学習施設、最先端果樹園、大屋根、カフェショップ、オーベルジュなどを有する施設。
施設整備に約18億8000万円、年間維持費1億2000万円を見込む。
 ・予定地(寒河江・ふるさと総合公園)では民間活力の導入が困難で経済的合理性に乏しい点。
 ・事業内容が農業体験施設、学習施設、最先端の農業技術の展示・実践等、未来志向であるものの現在物価・資材高騰や気候変動による生産環境変化に苦しむ農家の直接的課題解決につながらない点。
 ・県内の農家や農業関連事業者等をつなぐ「プラットフォーム」(連携枠組み)が構築しきれなかったのにハード整備だけ先行している点。

□地域の経済成長について。株価の高騰や大企業の賃上げなど大きな流れの中、確実に地域でもその流れをつかむべく、県で支援を続けていく必要がある旨、お伝えしました。具体的には、価格転嫁が困難な1次産業を中心に必要なところには物価高騰対策を継続し、好転をタイミングを見ること、あらゆる産業における人手不足・担い手不足への件としての対応、約27億円の事業等を紹介しました。

□子ども子育てについて。3.6兆円の重点期間の施策をしっかり進めるとともに、それでも足りない部分、都道府県や市町村で独自の支援が必要な部分などまだまだ課題が大きいと感じています。県では独自に0-2才保育への支援や不妊治療への支援を行ってはいますが、他の自治体ではもっと前に進んだ施策を展開しています。引き続き、子育て世代の声を県政に伝えてまいります。

□防災について。本年1月1日の能登半島地震、まだまだ復興が道半ばの状況ですが、本県の地震リスクも当然あります。この度の地震では本県でも約40年ぶりとなる津波警報が発令され沿岸部の住民は多数避難しました。避難に当たっての課題、災害が起きた場合の地域の在り方・復興の道筋、事前にできることなど多くの課題を洗い出しできたところです。地域コミュニティの皆さんと一緒になって防災減災の取り組みを県と市町村が一丸となって取り組む必要性もお伝えしました。

お伝えしきれないことが多くありますが、引き続き皆様からのご意見をもとに議会活動を行ってまいります。ぜひ様々な場面でご指導のほど、よろしくお願いいたします。