11月7日、山形県議会農林水産常任委員会が開かれ質疑を行いました。

県当局から農作物の生育概況等について説明があり、特に水稲については一等米比率の状況が報告されました。先般の報道の通り全県では54.7%ということですが、県内4地域別にみると、村山56.6% 最上87.3% 置賜66.4% 庄内31.6%ということで特に庄内の状況が厳しい状況です。(ちなみに前年は各地区とも95%~97%)

1等米と2等米の価格差は公表されておりませんが、数百円程度、3等米との差はさらに+1000円程度とのことです。かかる経費は変わりませんので、利益が5%~多いところだと2、30%減という状況と見込まれます。

この状況を踏まえ、県では「異常気象被害対策資金」を発動するとのこと。春の降霜、夏の高温少雨、10月の強風及び降雹を対象に総額2億円(法人2000万円上限、個人200万円上限)の運転資金の貸付(利率0.9%以内無利子または低利子化の場合あり)、貸付期間はR6年3月31日まで。

時期作支援や次年度以降の高温対策については検討中ですが、高温に強い「雪若丸」の生産拡大、水の利用方法など技術的な支援のほか、現場からも声の上がる色選機導入他品質向上に関連する機材導入への支援なども視野に入れているとのことです。

時期作に向けては早めの支援内容の決定が営農意欲の喚起につながると考えられますので、持続的な農業の観点からも早急な提示をお願いしたところです。国の補正予算の状況を見ながら12月議会で審議できると…。